ステンレス制作の裏側をお見せします!
皆さん、こんにちは。 メグラスガーデン ナゴヤ ガーデンオブジェ愛知芸大 プロジェクトチームのオブジェデザイナーの並木久矩です。
今月は、制作の裏側を深掘りするということで、私たちが普段ステンレスの棒をどのように加工しているのかをご紹介したいと思います。
まず加工の基本的な事として、「熱」を使ってステンレスの棒を温め、柔らかくなったところを曲げています。
その温める工程で使う道具は、このようなものです。
酸素ガス(右)、アセチレンガス(左)とトーチ(手元)が組み合わさった装置で、出ている炎の温度はとても高温となっています。
酸素ガスとアセチレンガスの混合状態を使った化学反応で、爆発的な熱を生み出すことができます。
着火は手元で行い、とても緊張する場面ですが、酸素ガスとアセチレンガスの出る量を調整すると綺麗な青色の炎となり、神秘的なパワーを感じることができ、とても好きな場面でもあります。
ステンレスの棒は直径19mm、高さ2mで重さは約5kgほどあります。安全第一のため「トーチを持つ係」と「棒を持ち、曲げる係」に分かれて一工程を行います。
火元から防護メットまでは約1mほど離れていますが、もの凄い熱気に包み込まれます。また、トーチから「シューー!!!」っと耳を貫く音が鳴り響く中、声を掛け合いながら少しずつ進む制作はまさに「現場」です。
日に日に進む制作が、より私たちの団結力と集中力を高めていきます!
しかし、完成が近づくことで出てしまうちょっとした気の緩みが大きな事故につながらないよう、準備段階や普段の他の制作の状況などにも、しっかりと目を配っていきます。
今後も、さまざまな角度から作品制作についてご紹介していきたいと思います。どうぞお楽しみに!